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最強のヒロインは誰か?~ギャルゲー聖杯戦争~①

もう今年も残すところあとわずかですね。
今年は「おるばり!」の完走、もしてコンテスト受賞もあり、とても思い出深い一年となりました☆

ただ年を越す前にちょっと思いついたことがあるので書きますね☆
ギャルゲーをたくさんプレイしたり、あるいは自分でギャルゲーのシナリオを書いているとときどき思うことがあります。
「歴代のギャルゲーの中で、最強のヒロインっていったい誰なんだろう?」と

そこで通算50作以上市販のギャルゲーをプレイし、自分でもフリーでギャルゲーのシナリオを書く私・向風鈴が、
その長年の疑問に対して、自分なりの考察をしてみました。↓(長いよw)
「ギャルゲー聖杯戦争」
※これは、ギャルゲーに登場するヒロインの中で、どんなキャラが最強なのか、その魅力を法則化するべく考察されたものである。

 大人気作品「Fate~stay night~」とその系列の作品では、伝説や神話上の英雄たちが現代に英霊として召喚され、「聖杯戦争」という人知を超えた戦いを繰り広げる。この作品の優れたところは、本来実現するはずのない伝説上の英雄同士のドリームマッチが多数実現するところであり、かつその英雄の強さを公平かつ相対的にパラメータや特殊スキルで表現しているところである。
そこで、ギャルゲーもFateも大好きな筆者は、歴代のギャルゲーのヒロインたちを一同に集め、その中で誰が最初に聖杯(主人公のハート)を奪うのかという「ギャルゲー聖杯戦争」が実現できないか考えてみた。


○パラメータの設定
 まず、各ヒロインの強さを判定するには、元ネタの聖杯戦争のようにヒロインの持っている魅力をパラメータで表現する必要がある。

本家の聖杯戦争において、サーヴァント(英霊)の能力は、
・筋力  …物理的な攻撃力
・ 魔力  …魔法的な攻撃力
・ 敏捷  …スピード
・耐久  …打たれ強さ
・ 運  …流れを味方につける力や危機察知能力
・ 宝具 …それぞれの英霊が持つ特有の必殺武器の性能
の6つの能力で表現されている。

では、それをギャルゲーに置き換えた場合、ヒロインの魅力を決定付ける6つの要素とは何だろうか?
まず一般的に思いつくのが、
・ヒロインの外見の魅力
・ヒロインの内面の魅力
・ヒロインのシナリオ(ストーリー)の魅力
の3つだろう。

まず、外見の魅力。それはヒロインの個別シナリオに突入する前からプレイヤーを惹きつける要素である。よってそれは遠隔攻撃能力、つまりサーヴァントの「魔力」に置き換えられるだろう。
次に内面の魅力。これはヒロインとある程度親しくなってから真の力が発揮される。つまり近接攻撃能力、つまりサーヴァントでは「筋力」に置き換えられるだろう。
ただし言うまでもなく、そもそもギャルゲーにおいて「可愛くない」ヒロインなんて存在しないし、内面的に魅力のないヒロインも存在しない。それは伝説上の英雄に「強くない」英雄が存在しないのと同じ理屈である。
そこでここでは、外見がいかに「萌え」を意識した容姿であるかの「萌え」、主人公にどれだけ強い愛情を持っているか、あるいは付き合ってからどれだけデレデレするかの「デレ」、そして外見と内面、シナリオ前半と後半での「ギャップ」の3つをパラメータとして設定する。


 次にヒロインのシナリオ(ストーリー)の魅力についてだが、これを公平に判定するのは難しい。シナリオにはそれぞれプレイヤーの好みもあるだろうし、長さ自体が千差万別だからだ。つまり、公平に判定するには、シナリオの中のいくつかの要素を抜き出して判定しなければならない。
 一番最初に思いつくのは、「いかに手ごたえがあるシナリオか」だろう。やはり攻略に苦労するヒロインほど、プレイヤーの思い入れも強くなるものである。さらにプレイヤーの予想を裏切る意外性、これも間違いなく重要な要素だろう。
 そこでここでは、「ヒロインの抱える闇もしくはヒロインの超えるべき障害」「主人公とヒロインの思い出の多さ」、さらに「ヒロインのコメディパートへの貢献度」、そして外見にも関わった「ギャップ」の要素をそれぞれパラメータ化しようと思う。

 まず「ヒロインの抱える闇」これは説明するまでもない。大人気ヒロインともなると、たいてい大きな闇を抱えているものである。それを主人公と共に乗り越えるのが、シナリオの大きな魅力になるのだ。この要素はヒロインのシナリオでもっとも重要なアクセントかつ一番ヒロインを象徴する要素なので、サーヴァントにおける「宝具」にあたるだろう。勝敗を大きく左右する重要な要素である。主人公を殺してしまうヤンデレなどはこれの最上級である。

次に「コメディパートへの貢献度」だが、なぜこの要素が重要なのか疑問に思う人も多いだろう。しかし、シナリオ中心のギャルゲーにおいてコメディパートが存在しない作品などない。コメディパートこそが作品全体の潤滑油であり、序盤プレイヤーを楽しませる要素なのである。つまり、コメディパートに強いということは作品への貢献度が高いということで、それはヒロインの登場回数が増え、チャンスが増えるということに繋がる。さらにお笑いをこなすことによってそのヒロインに対して親しみが湧き、シリアスパートの突入したときのギャップもより強烈になるのである。

 「ギャップ」に関しては容姿の項目でも触れたが、外見も含めてそのヒロインが持っている意外性である。サーヴァントでは「運」にあたるだろう。

 最後に「主人公との思い出の多さ」これが何故ヒロインの魅力に関わるのか説明しよう。
この「思い出」とは6つの中でもっとも作品中で大きく変動するパラメータである。主人公がヒロインと知り合ったばかりの段階では最低ランクだが、シナリオが長くなるほど徐々に思い出が蓄積していくものだからである。だが今回は基本的に一部の例外を除いて、「思い出」はゲーム開始時点での初期値を基準に判定する。つまり、幼なじみや兄弟などの設定上主人公と付き合いが長いキャラクターのみ高くなる。何故、それを魅力の一部として判定するかといえば、その「思い出」の強さはヒロインと恋愛関係になった時に障害にもなるからである。故に、この「思い出」が高いヒロインほど攻略難易度、シナリオの障害の大きさが高まる傾向がある。つまり「ヒロインの攻略しにくさ」に関わるので、これはサーヴァントの「耐久力」に該当すると考えられるだろう。



つまりまとめると、ここでは
デレ(主人公への愛、付き合ったときのイチャイチャ度) …筋力に相当
萌え(外見的な可愛さ、目立ち度)           …魔力に相当
コメディ(キャラとしての面白さ)           …敏捷に相当
メモリー(主人公との思い出、つながりの深さ)     …耐久に相当
ギャップ(意外性)                  …運に相当
(内側に抱えている暗黒面の深さ)          …宝具に相当
の6つの基準でヒロインの魅力をパラメータ化していくことになる。




○クラスの設定
次にヒロインにタイプによって7つのクラスを設定する。

元ネタでは、
・セイバー(剣士)
・ランサー(槍兵)
・アーチャー(弓兵)
・ライダー(騎乗兵)
・キャスター(魔術師)
・ アサシン(暗殺者)
・ バーサーカー(狂戦士)
の7つのクラスが存在するが、


ギャルゲーの場合、大きく分けて
幼なじみ
  (年下、後輩)
お姉さん(年上、先輩、先生)
友達(クラスメイト、親しい子)
他人(知ってはいるが親しくない子。友達未満)
アイドル(人気者、生徒会長、お嬢様)
転校生(イレギュラーな存在、登場が遅いキャラ)
の7つのクラスにおおむね分類できるだろう。
もちろん2つ以上のクラス適性が複合しているヒロインも多数いる。

次に、各クラスの特性と標準的なパラメータ傾向について解説する。



・ 幼なじみ :デA、萌C、米B、記A、闇B、ギャC
お約束の強力なクラスのひとつ。元ネタに例えるなら、セイバー。
まず主人公への愛と思い出はトップクラスのAで、血縁キャラにすら匹敵する。
そして、登場回数が多いことから必然的にコメディパートに強いキャラが多い。
ただし、その『素朴さ』ゆえに「萌え」はやや控えめに設定されていることが多い。
たいていの場合、強力な闇を抱えていることが多く、それとメモリーが連動して、攻略難易度が高くなる場合が多い。また、「妹」「お姉さん」「友達」との複合パターンも多い。
パッケージヒロインになる場合が多い強力なクラス。



・ 妹 :デA、萌A、米C、記A、闇C、ギャB
攻撃パラメータが高い強クラス。元ネタに例えるなら、バーサーカー。
主人公に対する甘えと思い出は文句なしのA。
そして、年下であるために「萌え」要素も高めに設定されていることが多い。
「外見が幼いが、内面は大人」みたいなギャップも設定されやすい。
一般にコメディでは友達や幼なじみに劣るが、中にはコメディが得意な妹キャラも存在する。
 年下のため、幼なじみほど深い闇は設定されにくい。しかし、強力なヤミを持つキャラも割といる。魔法少女設定が一番違和感なく組み込まれるクラスでもある。
主要攻撃要素である「デレ」と「萌え」、そして「思い出」が高いレベルで共存しており、攻撃力では最強。これに加え、コメディに耐え、闇を持っている妹キャラは最強だろう。
「幼なじみ」との複合パターンも多い。



・ お姉さん :デB、萌C、米C、記A、闇B、ギャA
血縁の姉、姉のような存在、憧れの先輩などが該当する。ランサー。
 主人公より年上なので精神的に落ち着いているパターンが多く、米や萌えは控えめである。主人公とのメモリーはA、思い入れも強いが、異性としての愛情は表には出さず隠しているパターンが多い。その分、付き合ったときのギャップは高め。
アイドルクラスが複合していない場合、萌えは控えめ。複合している場合は萌えも高くなる。
年上ということもあり他のヒロイン全員の精神的支柱になるパターンが多く、作品全体を安定させる役割を担う。しかし、その気遣い故に主人公のハート争奪戦では後手に回ることが多い。報われない場合が多いクラス。
「幼なじみ」「アイドル」との複合パターンが多い。



・ 友達 :デB、萌B、米A、記C、闇C、ギャC
キャラによって能力にバラツキが大きいクラス。元ネタに例えるなら、アーチャー。
一般に幼なじみ以上にボケ担当が多く、コメディに強いキャラが多い。
「萌え」要素も幼馴染以上であることが多い。
「思い出」はキャラによってバラツキがあり、幼なじみと同等~出会って間もないレベルまでさまざまある。
王道恋愛が多いので、デレも標準的に高め。
幼なじみや血縁と比べると、闇の部分は分かりやすく、それほど深くないパターンが多い。
ボーイッシュなヒロインなどの場合、「ギャップ」が極端に高くなるパターンが存在する。
 決して弱くはないのだが、問題はいかに幼なじみや妹に対抗するかだろう……。
 「幼なじみ」との複合パターンも多い。



・ 他人 :デD、萌B、米B、記D、闇A、ギャA
知り合ったばかりの子、敵対している子、おとなしい子など。ライダー。
まず、デフォルトで主人公と仲が良くないので、メモリーとデレは必然的に低くなる。
しかし、たいてい不思議な子が多く、コメディパートにはそこそこ強いことが多い。
最大の魅力は闇。その性格ゆえに強力な闇が設定されていることが多く、それが他の要素で負けているヒロインをも圧倒することがある。
また、好感度の初期値が低い分、付き合ってからのギャップも高めになる。
「闇」の威力がキャラの魅力を大きく左右するクラスであり、「闇」が弱いとただの影が薄い子になってしまう。
 「転校生」「アイドル」との複合パターンも多い。



・ アイドル :デD、萌A+、米C、記E、闇B、ギャC
高嶺の花や生徒会長、お嬢様など、人気があって攻略が難しそうな子。キャスター。
なんといっても、容姿が魅力的なことが多く(そうでなければならない)、それは他のキャラを圧倒する。華やかな外見と裏腹に闇を抱えていることも多い。
しかし、『主人公を想っている』という点で幼なじみや身内キャラに負け、遭遇率も低く、第一印象こそ華々しいものの主人公やプレイヤーのハートを奪えないことも多い。
お嬢様や天然など、一部コメディに強いアイドルも存在する。
 「転校生」「お姉さん」との複合パターンも多い。



・ 転校生 :デD、萌A、米A、記E、闇B、ギャD
他のヒロインを蹴散らし形勢を変える能力に特化する。アサシン。
途中からあらわれるヒロイン以外にも、主人公が転校生の場合全キャラにこの特性が付加される。
主人公とのメモリーは皆無だが、容姿がアイドル並みに魅力的なことが多く、個性が強くコメディもこなすパターンが多い。戦局をかき回す存在。
 しかし、その特性ゆえに『出オチ』のパターンも多く、すでに固まった他のヒロインの牙城を崩せないことも多い。
 だいたい、裏設定や闇を抱えているが、メモリーがない分ギャップも少ない。
速攻で主人公のハートを奪い勝負を決めないと、長期戦では不利になる。
「アイドル」「他人」との複合パターンも多い。


……以上の能力、クラス設定をすると、ある一定の結論にたどり着く
それは、「コメディに対応し、深い闇を抱えている妹キャラ」こそ最強だということだ!!
(②に続く)

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えん☆はり

Author:えん☆はり
おもにPC向けの同人ゲームを制作しています。

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